中村好文 小屋から家へ
著者:中村好文
写真:雨宮秀也
発行:2013/04
TOTO出版
読んでいて 気になったり 同感だなぁと思ったり したのは、
鴨長明の方丈(P16)
ヘンリー・デイヴィッド・ソローの小屋(P18)
猪谷六合雄の小屋(P20)
立原道造のヒアシンスハウス(P24)
高村光太郎の小屋(P28)
堀江謙一のマーメイド号(P32)
皆川 その胎内的な落ち着き具合が、小屋のとても大事な要素かなと。(P210)
皆川 小屋って、自分の気持ちと対話をしながら、自分自身を見つめなおす場所なのではないかということを、僕も強く感じました。(P211)
中村 僕は、小屋的な建物を見たり、そこに入ったりすると、「こういう場所こそが人のすまいの原型なんだ」という想いに取りつかれてしまうんです。(P212)
中村 (前略)「ひとつ屋根の下」という感じはぜひ欲しい。(P213)
風景に寄り添う小屋(P214)
皆川 窓枠によって外の見え方という切り取られ方が違っていますね。(P215)
中村 建築素材は、原則として古びたとき美しくなるものを使うようにしていますが、(P216)
中村 その味わいを愉しめるクライアントと一緒に仕事をしたいですね。(P217)
中村 住めるか住めないかは別にして、小屋や小屋的な建物を見るとけっこう血が騒ぎます(笑)。(P221)
中村 面積や予算などのハードルがいくつもあるからいいんだと思います。(P224)
中村 ヨットやキャビンの内部みたいな感じでしょう?(P224)
皆川 やっぱり、小屋は住宅とは違う。自分にとってのもうひとつのスペースとしての小屋は、人生でいろいろな経験をしてきて、好きなものとか自分の癖もあって、それだけを集めてもいい場所にしたい。小屋にはそういうことの意味というものが、あると思います。
自分が小屋に求めるものは、今までの自分というものをギュッと圧縮して、「自分にはこれだけで十分です」というものを小屋の中に持ってきて、ほかの付随するものは小屋以外のところに置いておいて、という住まい方なのかもしれません。(P226)
中村 たとえばヘンリー・デイヴィッド・ソローの小屋とか、高村光太郎の小屋とか、鴨長明の方丈とか、ああいう孤高の小屋へのあこがれが僕の中にはあるのかもしれない。(P227)
中村 小さな螺旋階段で上っていく(P231)
中村 「屋根裏部屋」と「小屋」とは、双子の兄弟と言ってもいいかもしれない。(P232)
玄関と台所を結ぶ道線に特別な「こだわり」(P235)
(2018年の25冊目)