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国家が破産する日

韓国では2018年11月、日本では2019年11月公開の韓国映画です。

さすがですね、韓国映画。面白いです。

すっかり引き込まれちゃいました。

1997年の韓国のIMF経済危機を描いた作品で、政府サイド・投資家サイド・庶民サイドの視点で、残酷にも刻々と悪化してゆく様子が切ない。

出演は、韓国銀行通貨政策チーム長を演じるキム・ヘス、金融コンサルタントを演じるユ・アイン、食器工場経営者を演じるホ・ジュノ、財務局次官を演じる名脇役のチョ・ウジン(先程観た『金の亡者たち』にも出演)など。

ユ・アインさん演じる金融コンサルタントの
「連中(政府)は市場原理主義者です 危機を脱する際も大企業や財閥が何とか生き残れる方法を選ぶでしょう (中略) 富める者を生かす改革を試みるはずです」
「僕は騙されない」
という言葉には、その通りなんだろうなと。

政府や新聞などのメディアは、国家存亡の非常時には嘘をつくものです。
歴史を振り返れば、国家の常時には勇ましいことを言っていても、国家存亡の非常事態には国民を騙して時間を稼いで、現場を犠牲にしてその間に真っ先に逃げるのが政府や新聞などのメディアの上層部かな・・・と、僕は思っています。

現在でも世間を賑わす政府や新聞の不祥事でも、現場の人間に責任を押し付けて、上層部は知らんぷりしてどこ吹く風ですしね。

国民個人に力はないけど、騙されないようにしたいですね。

Money

金の亡者たち

2019年11月公開、さすが韓国映画、面白かったですね。

冴えない株式トレーダーが、マネーゲームで富を築いて、成功を手にしてゆくさまは、韓国の人々の共感を得たのではないでしょうか。失ったものも大きいですが。

主演の

チョ・イルヒョン役は、リュ・ジュンヨルさん。

ボノビョ役は、ユ・ジテさん。

ハン・ジチョル役は、チョ・ウジンさん。

全員よくは知りませんが、素晴らしい俳優さん達でした。

韓国のエンターテイメントは、国が小さい故に、世界を視野に入れて制作されている。日本の映画界も見習ってほしいなと思いました。

ハゲタカ

ハゲタカ

2009年6月公開の日本映画。NHKドラマの続編だったのですね。テレビをあまり観ないオイラは知らなかったけど。

今度、ドラマの方も観てみようかな。そっちを観ないと繋がりがわからないし。

立て続けに洋画を観ていたので、邦画はしょぼ・・・・・・新鮮でした。少ない予算で頑張ってる感はありましたね。

出演は、大森南朋さん、玉山鉄二さん、栗山千明さん、高吉健吾さん、遠藤憲一さん、松田龍平さん、中尾彬さん、柴田恭兵さん、嶋田久作さん、志賀廣太郎さん、他。

映画公開の2009年当時は、中国は発展途上な感じでしたが、今やかなりの部分で追い越されていますね。

映画の後半で柴田恭兵さん演じる芝野健夫の「まだまだこの国は捨てたもんじゃない」という言葉がありましたが、グサリと胸に刺さりました。

余談ですが、ハゲタカというか・・・、

禿げたか?・・・・・・といわれると、

禿げてないわい!

と、言ってみる( ´艸`)。

もう少し、減ったら、

ハーゲんだっつ を結成するぜ!

ハゲ親父が輝く時代の到来だぁ!

エイエイオー!

なに、そんな時代は来ないだと?

いや、来ます(きっぱり)。

泣く子も笑う(〃艸〃)ムフッ、
カツラを脱いでピースしちゃうみたいな、
笑える爺、やってみてぇ~!

窓際の扇風機が・・・

外のフレッシュな空気を納戸部屋に導いてくれていた窓際のアイドル卓上扇風機くんが、昨夜まではなんともなかったのに・・・突如異音を発してプロペラの回りが遅くなり・・・壊れてしまいました。昭和の香りがする名機でしたのに。

2018.7.2の記事:復活 卓上扇風機くん
2018.7.28の記事:卓上扇風機の故障と修理 に登場しているお気に入りでした。

今回はモーターなんで、修理は難しいかな・・・ということで、現役引退ですかな。
もう十分に働いたでしょう。

納戸部屋にエアコンの設置も考えましたが、窓際の扇風機でいいやと思い至り、電気屋さんにお手頃なやつを買いに行きました。

卓上扇風機といわずに、コンパクトサーキュレーターとかいうらしい。
IRIS OHYAMA の KCF-HMK152 というモデルですが・・・。

風力は静穏・中・強の三段階で、いままでより強力です。
が、なんか味気ない感じですね~。

よろしくお願いします。

Money Monster

マネーモンスター

日本公開は2016年6月

テレビの投資番組の生放送中に、株の意図的な大暴落で全財産を失った男が乱入、爆弾ベストを司会者に着せて人質にしたうえ、爆弾の起爆装置と拳銃を手にして、暴落の真実を明らかにしろと迫る・・・。

監督はジョディ・フォスター。羊たちの沈黙 や フライトプラン の主演女優の印象ですが、監督もやられるのですね。本作品には出演せず、監督オンリーですよ。素晴らしい才能です!

投資番組の司会者役はジョージ・クルーニー。何度見てもどこから見ても、超イケてるオジサマです。番組で扱ったお勧め銘柄が大暴落して、乱入男に恨まれることになる。現実世界でも、お勧め銘柄は誰にメリットがあるのか見誤ると地獄を見ます。

投資番組のディレクター役はジュリア・ロバーツ。僕にとってはプリティー・ウーマン(1990)やノッティングヒルの恋人(1999)の主演女優のイメージのままだったんですが、臨機応変に番組を進行するディレクターの役は見所がありました。エンディングで、司会者とベンチで食事するシーンは、大人の恋って感じがして、素晴らしいシーンでしたね。

ARBITRAGE

キング・オブ・マンハッタン危険な賭け

日本公開は2013年の3月ですって。

まったく記憶がありません。

しかし、原題のARBITRAGEが、
何故にキング・オブ・マンハッタンに
なるのだろうか?

なんて考えると、各国受けする翻訳って、
面白いなと思ったりもします。

英語圏の人達からすると
何故にキング・オブ・マンハッタン?
って思うかも ( ´艸`) 。

主演のリチャード・ギアさんは、ヘッジファンドのロバート・ミラー役を演じていて、女好きのセレブで演じたらこの人の右に出る人はいないんじゃないかって、いい味を出しています。

映画を観終わって、苦境に陥ったときこその笑顔の大切さを実感しました。

面白い映画でした。

THE BIG SHORT

マネー・ショート

日本公開は2016年3月。

出演は、
クリスチャン・ベール
スティーブ・カレル
ライアン・ゴズリング
ブラッド・ピッド などなど。

4人並んでるパッケージを見て、
オーシャンズのような展開を想像したが、
スティーブとライアンはともかく、
クリスチャンとブラッドは別枠じゃんね。
ずるいぜ、このパッケージ写真。

よくある話か・・・。
映画を売り出す人が苦労したんだね~。

とはいえ、映画は面白かったよ。

リーマンショックの一因となった
サブプライムローン関係のバブル崩壊を、
真っ先に予見して空売りを仕掛けた
人達を描いています。

クリスチャンのシーンの音楽が
やたら騒々しかったですね。

伝説の元銀行家で、今は個人投資家の
ブラピ、カッコイイですね~。

マーゴット・ロビーのカメオ出演は
嬉しかったですね~。女神降臨です!

映画を観ていてなにか足りないな~と
思っていたら、

いわゆる 主役がいない と。

そうだ、みんな脇役じゃん。

WALL STREET MONEY NEVER SLEEPS

ウォール・ストリート(日本公開2011.2.4)
をDVDで観ました。

前作であるウォール街の続編です。

この作品は映画館で観ていまして、
書棚にパンフレットがありました。
懐かしいですね。もう9年前です。

パンフレットを開くとチケットの半券が。
2011.2.6 日本公開の二日後です(笑)。

マイケル ダグラス演じるゴードン ゲッコーの刑務所からの出所シーンから始まるんだけど、誰も迎えは来ないし、落ちぶれた現実が、哀愁が漂っていて、カッコイイんだよこれが。著書を出版すればミスターインサイダーなんて紹介されて。でも、一度成功した人は、カムバックできるんだよね、栄光の舞台へ。

キャリー マリガン演じるウィニー ゲッコーはジャーナリスト。そうです。ゴードン ゲッコーの娘なんです。ショートヘアの横顔が最高にキュートなんです。このキュートさと誠実さは狙ったねぇ~監督は。観客の心を鷲掴みですよ。そして投資の冷酷な鬼のゲッコーも娘には敵わないんだよね。

シャイア ラブーフ演じるジェイコブ ムーアは、ウィニー ゲッコーの恋人でなんとウォールストリートに勤める有望株。ウィニーにとっては大嫌いな父親系のお仕事なのは、血は争えないということか。本ストーリーの主役なんです。オートバイの走行シーンが印象的でした。

本当にリアル感のある映画で、オリバー ストーン監督は素晴らしいです。

こういう名作は、関係者全て自立した才能のある人たちでチームをつくっていると感じました。脇役陣も豪華です。脚本、設定、製作、指揮、撮影、意匠、編集、音楽、衣装などなど一流の一期一会の祭典ですよね。

楽しめました。

年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち

54:年収1000万円の貧乏人
   年収300万円のお金持ち
著者:伊藤邦生
発行:2016/5(2013/2)
KADOKAWA 中経の文庫

先日読んだ杉原杏璃氏の著書に出ていて、
気になったので読んでみました。

だれでもお金持ちになる法則収録なんて、
プロアスリートになれる法則収録ぐらい、
一般ピーポーにはあり得ないことなんで、
まさか安易に真に受ける人はいないよね、
いや・・・いるんだろうな ( ´艸`) 。

販売の人がキャッチーな見出しを・・・。
売れりゃぁいいんだもんな、出版社はさ。

本の内容は真っ当です。いってみよ~。

読んでいて気になったり共感したのは、

つまり、私たちは、必要最低限の生活費を除くと、「公務員」と「建設会社」と「銀行員・保険マン」を食べさせるために、一生懸命働いているといえるのです。(中略)保険会社で保険商品の設計を行っている友人がいますが、彼らは100%、保険会社の保険に加入していません。みんな都民共済です。この事実が、保険の手数料の高さ、暴利の仕組みのすべてを物語っています。(P36~38)

〈お金持ちになる法則Ⅰ〉
 自分のために働き、自分のお金をつくる
〈お金持ちになる法則Ⅱ〉
 自分のお金を働かせて、お金を生ませる
(P41)

サラリーマンが「収入を増やしたい」と思ったときは、「もっと自分のスキルや実力をを上げてキャリアアップしよう」と考えます。一方、資産家や事業家は「もっと収入を増やすために、儲かる商売を考えよう、効果的な投資をしよう」と考えます。(中略)ビジネスをもてばもつほど、優良な投資先をもてばもつほど「不労所得の川」は累積的に増えていき、ダムに入る収入は自然と増加していきます。(中略)投資やビジネスに「正しい答え」は存在しない(中略)投資家は多くの案件を精査し、「その中に1つ、2つよい案件があればいい」と考えます。(中略)「リスクを取る」とは損失を覚悟すること(P60~P71)

投資でお金を増やすことは簡単ではない(中略)日本株は儲からない(中略)「日本株で儲ける」のは至難の業です。(中略)「人口が増えれば株価が上がる」という単純な真実(中略)「株価の上下は、40代半ばの人口の数に比例する」(中略)日本株で儲けるには「勝ち組」企業を選ぶしかない(中略)ユニクロが一人勝ちする前から、その成長性を予見しないといけないのです。(中略)投資信託は、あなたを豊かにする商品ではなく、証券会社を豊かにする商品なのです。(P76~86)

分不相応のお金をもっても、維持することはできない(中略)市販されている投資本の9割以上は、読んでも意味がありません。なぜなら、1500円で買える本の知識の中には、なんの優位性もないからです。(中略)無料セミナーに参加してもなんの意味もありません。というのは、無料セミナーは、投資のノウハウを教えて投資家に儲けてもらうためではなく、自社の顧客になる投資家を集めて顧客リストをつくることが目的だからです。(中略)本当においしい話ならば、なぜ彼ら自身で投資しないのでしょうか。答えは簡単。本当は、たいしておいしい話ではないからです。(中略)結局は、あなたの「投資力」に比例して資産は増えていきます。それが低ければたまたま投資で儲かったとしても、その後が続かないのです。(中略)積極的にセミナーで講演する人やメディアに出てくる人の大半は、投資で稼げていません。彼らは、投資についておもしろおかしく話せるにすぎません。本当に投資で稼げる人たちは、競合が増えてもいいことはないので、基本的に表に出るのをイヤがりますし、自分の投資法や投資のコツなどは公開しません。(中略)投資で実際に稼いでいる講師3人の話を聞いていて、ふと気づいたのが、「どの講師も自分の得意なトレードの話以外は一切していない」ということです。(P108~148)

「全員が買ったら、その株は、それ以上は上がらない」(中略)「上がるから買う」という人は、結局、その株価が割高なのか割安なのか判断できていないのです。(中略)資産を守るためには、分散投資は有効ですが、資産を増やす場合は、むしろ集中投資をしなければいけません。(中略)分散投資は、資産を守るためではなく、ファンドマネジャーの職を守るためにある言葉なのです。(中略)本当に儲かる案件は、一般に出回ることはない(P189~195)

得意分野を探し、そこで「優位性」をつくって勝負しないといけません。(中略)自分で判断できない投資は、すべきではないのです。(P211)「優位性のある投資で勝負する」というルールを守らないと、必ず手痛いしっぺ返しをくらうことになるのです。(P211~213)

実際に得意なトレード手法が身についたら、その取引ができるとき以外は取引してはいけません。(中略)自分のトレード手法に合わないトレードをしてはいけません。(P220)

本書に出てくる気になった本

トマス・J・スタンリードとウィリアム・D・ダンゴの共著『となりの億万長者』(早川書房)

『バビロンの大富豪』(ジョージ・S・クレイソン著:キングベアー出版)

泉正人さんが書いた『お金の教科書』(ダイヤモンド社)

『経済の法則』(ハリー・S・デント・ジュニア著:イーストプレス)

『バブル再来』(ハリー・S・デント・ジュニア著:ダイヤモンド社)

『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス著:日本経済新聞出版社)

『マーケットの魔術師』(ジャック・D・シュワッガー著:パンローリング)

『新マーケットの魔術師』(ジャック・D・シュワッガー著:パンローリング)

『人生と投資で成功するために 娘に贈る13の言葉』(ジム・ロジャーズ著:日本経済新聞出版社)

『億万長者 富の法則』(ロジャー・ハミルトン著:KADOKAWA)

『ファミリーウェルス 三代でつぶさないファミリー経営学』(ジェームズ・E・ヒューズJR著:文園社)

『魔術師たちの心理学』(バン・K・タープ著:パンローリング)

帯表紙の法則で当初はビビってましたが、
思っていたより遥かに面白い本でしたよ。

投資関係の本は怪しい見出しが多いけど、
その実際も魑魅魍魎の世界で妖怪が多し。

ここに、書くのが恥ずかしくなるような、
ためらうタイトルが多くて困っちゃうよ。

でも、本を読むのは好きなんで、
為になるかはともかく、読みたいですね。