Capitalism : A love Story

キャピタリズム~マネーは踊る~

公開は2009年9月、日本公開は2009年12月。

監督/製作/脚本/キャストはマイケル・ムーアさん。

発表当時は話題になった作品でした。

本作品の後半、

もし彼が生きていたら
米国民は人種に関わらず
雇用の権利を得ていただろう
最低限の賃金も 国民皆保険も
十分な教育も 手頃な値段の家も
有給休暇も 妥当な年金も・・・
どれも未だに実現していない
米国民にはどの権利も保障されていない

だが欧州や日本では
どれもが保障されている
一体なぜだろう?
戦後ルーズベルト政権の人々は
欧州へ渡りその復興に尽くした
その間に敗戦国では
新しい憲法が制定された
ドイツ イタリア 日本だ
イタリア憲法では男女平等の権利が保障
1947年の当時にだ
ドイツ憲法では公益のために私有財産や
生産手段を国が用いる権利がある
日本の憲法では
すべての労働者に団結権がある
国民には学問の自由も保障されている

65年後の今も
米国はルーズベルトが願った国には程遠い

との語りは、印象に残りました。

ルーズベルト大統領(真珠湾当時)は、
日本人には嫌われている大統領ですが、
マイケル・ムーアさんをはじめとして、
米国民には人気の大統領のようですね。

米国が負かした国々に新憲法を創って、
いわば実験国が米国よりいい国になる。
なにか面白いめぐりあわせだなと思う。

Default

国家が破産する日

韓国では2018年11月、日本では2019年11月公開の韓国映画です。

さすがですね、韓国映画。面白いです。

すっかり引き込まれちゃいました。

1997年の韓国のIMF経済危機を描いた作品で、政府サイド・投資家サイド・庶民サイドの視点で、残酷にも刻々と悪化してゆく様子が切ない。

出演は、韓国銀行通貨政策チーム長を演じるキム・ヘス、金融コンサルタントを演じるユ・アイン、食器工場経営者を演じるホ・ジュノ、財務局次官を演じる名脇役のチョ・ウジン(先程観た『金の亡者たち』にも出演)など。

ユ・アインさん演じる金融コンサルタントの
「連中(政府)は市場原理主義者です 危機を脱する際も大企業や財閥が何とか生き残れる方法を選ぶでしょう (中略) 富める者を生かす改革を試みるはずです」
「僕は騙されない」
という言葉には、その通りなんだろうなと。

政府や新聞などのメディアは、国家存亡の非常時には嘘をつくものです。
歴史を振り返れば、国家の常時には勇ましいことを言っていても、国家存亡の非常事態には国民を騙して時間を稼いで、現場を犠牲にしてその間に真っ先に逃げるのが政府や新聞などのメディアの上層部かな・・・と、僕は思っています。

現在でも世間を賑わす政府や新聞の不祥事でも、現場の人間に責任を押し付けて、上層部は知らんぷりしてどこ吹く風ですしね。

国民個人に力はないけど、騙されないようにしたいですね。

Money

金の亡者たち

2019年11月公開、さすが韓国映画、面白かったですね。

冴えない株式トレーダーが、マネーゲームで富を築いて、成功を手にしてゆくさまは、韓国の人々の共感を得たのではないでしょうか。失ったものも大きいですが。

主演の

チョ・イルヒョン役は、リュ・ジュンヨルさん。

ボノビョ役は、ユ・ジテさん。

ハン・ジチョル役は、チョ・ウジンさん。

全員よくは知りませんが、素晴らしい俳優さん達でした。

韓国のエンターテイメントは、国が小さい故に、世界を視野に入れて制作されている。日本の映画界も見習ってほしいなと思いました。

ハゲタカ

ハゲタカ

2009年6月公開の日本映画。NHKドラマの続編だったのですね。テレビをあまり観ないオイラは知らなかったけど。

今度、ドラマの方も観てみようかな。そっちを観ないと繋がりがわからないし。

立て続けに洋画を観ていたので、邦画はしょぼ・・・・・・新鮮でした。少ない予算で頑張ってる感はありましたね。

出演は、大森南朋さん、玉山鉄二さん、栗山千明さん、高吉健吾さん、遠藤憲一さん、松田龍平さん、中尾彬さん、柴田恭兵さん、嶋田久作さん、志賀廣太郎さん、他。

映画公開の2009年当時は、中国は発展途上な感じでしたが、今やかなりの部分で追い越されていますね。

映画の後半で柴田恭兵さん演じる芝野健夫の「まだまだこの国は捨てたもんじゃない」という言葉がありましたが、グサリと胸に刺さりました。

余談ですが、ハゲタカというか・・・、

禿げたか?・・・・・・といわれると、

禿げてないわい!

と、言ってみる( ´艸`)。

もう少し、減ったら、

ハーゲんだっつ を結成するぜ!

ハゲ親父が輝く時代の到来だぁ!

エイエイオー!

なに、そんな時代は来ないだと?

いや、来ます(きっぱり)。

泣く子も笑う(〃艸〃)ムフッ、
カツラを脱いでピースしちゃうみたいな、
笑える爺、やってみてぇ~!

Money Monster

マネーモンスター

日本公開は2016年6月

テレビの投資番組の生放送中に、株の意図的な大暴落で全財産を失った男が乱入、爆弾ベストを司会者に着せて人質にしたうえ、爆弾の起爆装置と拳銃を手にして、暴落の真実を明らかにしろと迫る・・・。

監督はジョディ・フォスター。羊たちの沈黙 や フライトプラン の主演女優の印象ですが、監督もやられるのですね。本作品には出演せず、監督オンリーですよ。素晴らしい才能です!

投資番組の司会者役はジョージ・クルーニー。何度見てもどこから見ても、超イケてるオジサマです。番組で扱ったお勧め銘柄が大暴落して、乱入男に恨まれることになる。現実世界でも、お勧め銘柄は誰にメリットがあるのか見誤ると地獄を見ます。

投資番組のディレクター役はジュリア・ロバーツ。僕にとってはプリティー・ウーマン(1990)やノッティングヒルの恋人(1999)の主演女優のイメージのままだったんですが、臨機応変に番組を進行するディレクターの役は見所がありました。エンディングで、司会者とベンチで食事するシーンは、大人の恋って感じがして、素晴らしいシーンでしたね。

ARBITRAGE

キング・オブ・マンハッタン危険な賭け

日本公開は2013年の3月ですって。

まったく記憶がありません。

しかし、原題のARBITRAGEが、
何故にキング・オブ・マンハッタンに
なるのだろうか?

なんて考えると、各国受けする翻訳って、
面白いなと思ったりもします。

英語圏の人達からすると
何故にキング・オブ・マンハッタン?
って思うかも ( ´艸`) 。

主演のリチャード・ギアさんは、ヘッジファンドのロバート・ミラー役を演じていて、女好きのセレブで演じたらこの人の右に出る人はいないんじゃないかって、いい味を出しています。

映画を観終わって、苦境に陥ったときこその笑顔の大切さを実感しました。

面白い映画でした。

THE BIG SHORT

マネー・ショート

日本公開は2016年3月。

出演は、
クリスチャン・ベール
スティーブ・カレル
ライアン・ゴズリング
ブラッド・ピッド などなど。

4人並んでるパッケージを見て、
オーシャンズのような展開を想像したが、
スティーブとライアンはともかく、
クリスチャンとブラッドは別枠じゃんね。
ずるいぜ、このパッケージ写真。

よくある話か・・・。
映画を売り出す人が苦労したんだね~。

とはいえ、映画は面白かったよ。

リーマンショックの一因となった
サブプライムローン関係のバブル崩壊を、
真っ先に予見して空売りを仕掛けた
人達を描いています。

クリスチャンのシーンの音楽が
やたら騒々しかったですね。

伝説の元銀行家で、今は個人投資家の
ブラピ、カッコイイですね~。

マーゴット・ロビーのカメオ出演は
嬉しかったですね~。女神降臨です!

映画を観ていてなにか足りないな~と
思っていたら、

いわゆる 主役がいない と。

そうだ、みんな脇役じゃん。

WALL STREET MONEY NEVER SLEEPS

ウォール・ストリート(日本公開2011.2.4)
をDVDで観ました。

前作であるウォール街の続編です。

この作品は映画館で観ていまして、
書棚にパンフレットがありました。
懐かしいですね。もう9年前です。

パンフレットを開くとチケットの半券が。
2011.2.6 日本公開の二日後です(笑)。

マイケル ダグラス演じるゴードン ゲッコーの刑務所からの出所シーンから始まるんだけど、誰も迎えは来ないし、落ちぶれた現実が、哀愁が漂っていて、カッコイイんだよこれが。著書を出版すればミスターインサイダーなんて紹介されて。でも、一度成功した人は、カムバックできるんだよね、栄光の舞台へ。

キャリー マリガン演じるウィニー ゲッコーはジャーナリスト。そうです。ゴードン ゲッコーの娘なんです。ショートヘアの横顔が最高にキュートなんです。このキュートさと誠実さは狙ったねぇ~監督は。観客の心を鷲掴みですよ。そして投資の冷酷な鬼のゲッコーも娘には敵わないんだよね。

シャイア ラブーフ演じるジェイコブ ムーアは、ウィニー ゲッコーの恋人でなんとウォールストリートに勤める有望株。ウィニーにとっては大嫌いな父親系のお仕事なのは、血は争えないということか。本ストーリーの主役なんです。オートバイの走行シーンが印象的でした。

本当にリアル感のある映画で、オリバー ストーン監督は素晴らしいです。

こういう名作は、関係者全て自立した才能のある人たちでチームをつくっていると感じました。脇役陣も豪華です。脚本、設定、製作、指揮、撮影、意匠、編集、音楽、衣装などなど一流の一期一会の祭典ですよね。

楽しめました。

WALL STREET

ウォール街を観ました。
日本公開は1988年。

名作は色褪せませんねぇ~。
懐かしい。観たの何度目かなぁ?

マイケル ダグラスが演じる、
ゴードン ゲッコーがカッコイイんです。

劇中に出てくるスカッシュとか、
サスペンダーとか、当時流行ったよね~。

世界貿易センターのツインタワーが、
黄金色に輝いていました。

身体ひとつで成りあがった情け容赦ない、
ダーティーヒーローが時代を走ってたね。

1987.10.19 ブラックマンデー、
1989.12.29 日経平均株価38,915円、
1990~のバブル崩壊のはじまりなど、

時期的にも時代の節目に重なりました。

そういえば、先日観た
ウルフ・オブ ウォールストリートで、
「伝説のゲッコーみたいだ」的な
セリフがあったと思うのですが、
そのゲッコーって、このゲッコーかな。
だよね、きっと。

チャーリー シーンと実の父親の
マーティン シーンの共演も話題でした。

この作品に憧れた人は多かったのでは。

監督は、オリバー ストーン!

監督が作品に意図したい部分は違うかも
ですが、申し訳ないですけれども、

ワルって、カッコイイんですよね。

少しだけ良いところや人間味があると、
スゲーいい奴に見えちゃうし・・・。

やっぱ男は狼じゃなくっちゃね!

俺はなんだ・・・言うのやめとこ(爆)。

なんてね。 ( ´艸`)

THE WOLF OF WALL STREET

ウルフ・オブ ウォールストリート を
レンタルDVDで観ました。

2014年当時に話題になってたけど、
観そこなっていましたね~。

ジョーダン・ベルフォートさんの実話に
基づいたお話しで、その破天荒ぶりは
ハワード・ヒューズさんを思いました。

ともにレオナルド・ディカプリオ主演で
映画化されましたが、成功したセレブの
エネルギッシュさは尋常ではありません。

マーゴット・ロビーの美しさには
息をのみました。パーフェクトですね。
ビーナス降臨かと思いました。

真っ白のテスタロッサもカッコよし!
「マイアミバイスの・・・」という
レオ様のナレージョンは泣かせます!

白いカウンタック・アニバーサリー、
出てきたときはニヤリとしましたね。
後で酷いことになっちゃうけども。

失っても立ち上がれるというのは、
大きな自信ですし、考えさせられました。

笑いあり、涙あり、成功あり、失敗あり、
元気が出る面白い映画です。

今時は、観るなら動画配信かな?