恋は雨上がりのように4

恋は雨上がりのように4
著者:眉月じゅん 発行:2016/1 小学館

・・・橘さんといると、
忘れていた
その、かけがえのない
財産ってヤツを、
思い出すことが
できるよ。
迷惑なんかじゃない。
むしろ、感謝しているんだ・・・
(P14~15)

おじさんが、

若者から学ぶこと。

教えることで教わることって、

あるよね・・・。

近い世代だけでなく、

違う世代の友達を持てたら、

人生もっと面白いだろうね。

思春期の少女と思秋期のおじさん (表紙裏)

の不思議な小さな恋の物語。

なかなかの設定だけど、

それぞれの今抱えている背景も描かれていて、

やはり すごい 面白いぞ!

イラスト集も買っちゃおうかな(笑)。

(2018年の47冊目)

Newsweek日本版2018.10.16

Newsweek日本版2018.10.16

サーキュラーエコノミー と 旭日旗問題 アメリカの視点 の 見出しに釣られて読んでみた。

経済モデル
単なるリサイクルやリユースにとどまらず
あくまで儲かるビジネスを目指す
革新的概念「サーキュラス・エコノミー」とは
ウィリアム・アンダーヒル(ジャーナリスト)
THE CIRCULAR ECONOMY
GOES MAINSTREAM
循環型経済で
地球の未来を救え
(P21)

「誰かのゴミは誰かの資源」
(P23)

とありました。
難しいことはわかりませんが
エコはビジネスというのは大切かなと。

火山灰のコンクリートが都市の省エネを促進
(P26)

コオロギ食は地球と体に優しい
トマトの廃棄物を使った夢の微生物燃料電池
(P27)

残り物のパンが美味なビールに
(P30)

プラスチック容器による海洋汚染が世界各地で深刻化するなか、その解決策の1つとして注目されるのが、使い捨ての飲料容器のデポジット(預り金)制度だ。価格にデポジットを上乗せして販売し、使用済み容器を決められた方法で返却すると返金される仕組みだが、飲料業界の反対は根強い。(P33)

なんて記事が面白かったです。
昔の 瓶コーラ や 瓶ビール みたいに、
デポジットはやるべきだと思う。

日韓の旭日旗の問題について、
グレン・カール氏(Newsweekコラムニスト・元CIA工作員)は、

済州島の港湾や沿岸では旭日旗ではなく日の丸を揚げると宣言すればいい。(P37)

と言うけど、仮にそうした場合、今度は別の問題を持ち出されると思う。韓国の人は、駆け引き上手な印象ですから。

国旗の日の丸にしても、軍艦旗の旭日旗にしても、日本人にとって、なにか触れてはいけないような雰囲気がいまだにあると思う。

この雰囲気とはいったいなんなのだろうか・・・。軍部の暴走と完膚なきまでに叩きのめされた悲惨な歴史と無縁ではないと思う。

戦後、国旗も軍艦旗も戦前のものを引き継いだ日本。ドイツのように国旗も軍艦旗も新しくなっていたら違っていたでしょうね。とはいえ、今日の 日の丸 も 旭日旗 も、僕は好きですけどね。

日の丸 も 旭日旗 も 少しずつでも 平和の象徴 となるように、叩かれても叩かれても積み重ねていくしかないのかも知れませんね。

恋は雨上がりのように3

恋は雨上がりのように3

著者:眉月じゅん 発行:2015/9 小学館

17歳の寡黙な高校生 橘あきら と
45歳のファミレス店長 近藤正己 の

小さな恋のものがたり(1巻表紙より)

読みだすと 面白くて すっかりはまってる

読んでて ぐっと きてしまったのは

あれ?
今、コレ俺・・・
店長史上、過去最大にスタッフたちとコミュニケーションをとれている・・・ !!??
俺に必要なのは、
ビジネス書ではなかったんだ・・・
ハムスターだったんだ !! (P28~29)

本ってね、一方的にすすめられて読むものではないんだよ。
特に、読み慣れていない人には。
もしその本が合っていなかったら、読み進めるのが苦痛になっちゃうでしょ。
本を嫌いになってしまう。
それに、
普段、読書をしない橘さんが図書館へ来たってことは、
どこかで橘さんを呼んでいる本があるのかもしれない。
それはきっと、今の橘さんに必要な本だよ。(P108~109) 

たしかに( ^ω^)・・・

いいこと言うね!

(2018年の46冊目)

不死身の特攻兵

不死身の特攻兵

軍神はなぜ上官に反抗したか

著者:鴻上尚史 発行:2017/11 講談社現代新書

すごい人がいたもんだな。
あの時代の日本にさ。
今を生きる僕達は、
もっと知らなければいけないよね。

同じ轍を踏まないように(P193)。

読んでいて印象に残ったところ

9回出撃して、体当たりしろという上官の命令に抗い、爆弾を落として、9回生きて帰ってきた人がいました。名前は佐々木友次。その時、彼は21歳の若者でした。(P3)

『青空に飛ぶ』講談社 2017/08 鴻上尚史 (P4)

『特攻隊 振武寮 証言・帰還兵は地獄を見た』講談社 著者:大貫健一郎 (P8)

『陸軍特別攻撃隊』著者:高木俊朗 文芸春秋 (P16)

『イムパール』著者:高木俊朗 (P24)

戦況が悪化すると、陸海軍の中から体当たり攻撃を主張する声が聞こえ始めた。(中略)
岩本大尉も竹下少佐も、体当たりには反対だった。理由は、体当たりが操縦者の生命と飛行機を犠牲にするだけで、効果があり得ないと考えるからだ。(中略)
どんなに急降下で突っ込んでも、飛行機の速度は爆弾の落下速度のおよそ半分になってしまう。(中略)
海軍の実験では、800キロの徹甲爆弾(非常に硬く装甲甲板の貫通能力があるタイプ)を高度3000メートルで投下することが、アメリカ艦船の装甲甲板を貫く最低の条件とされた。急降下では、貫通に必要な落下速度が出ないのだ。(中略)
甲板を貫く「徹甲爆弾」は海軍にしかなかった。(P33~35)

岩本隊長の作戦
「もうひとつ、改装した部分がある。それは爆弾を投下出来ないようになっていたのを、投下できるようにしたことだ」(中略)
「操縦者も飛行機も足りないという時に、特攻だからといって、一度だけの攻撃でおしまいというのは、余計に損耗を大きくすることだ。要は、爆弾を命中させることで、体当たりで死ぬことが目的ではない」(中略)
「体当たり機は、操縦者を無駄に殺すだけではない。体当たりで、撃沈できる公算は少ないのだ。こんな飛行機や戦術を考えたやつは、航空本部か参謀本部か知らんが、航空の実際を知らないか、よくよく思慮の足らんやつだ」(P68~70)

軍の検閲があるから、こういう記事を書いたというより、こういう記事を書いた方が国民が喜んだ。つまり、売れたから書いたと考えた方がいいだろう。売れるのなら、売れる方向に記者は熱を入れる。筆を競う。それが、さらに次の特攻を用意した。(P76~77)

攻撃を受け、生還の望みのない兵士が、自主的判断で敵に体当たりをすることと、組織として「九死一生」ではなく「十死零生」の命令を公式に出すことは、根本的に違うのです。(P238)

特攻が続いたのは、硬直した軍部の指導体制や過剰な精神主義、無責任な軍部・政治家達の存在が原因と思われますが、主要な理由のひとつは、「戦争継続のため」に有効だったからだと、僕は思っています。戦術としては、アメリカに対して有効ではなくなっていても、日本国民と日本軍人に対しては有効だったから、続けられたということです。(P257)

『大正っ子の太平洋戦争記』著者:美濃部正 (P266)

10代の後半の若者に、真夏の炎天下、組織として強制的に運動を命令しているのは、世界中で見ても、日本の高校野球だけだと思います。(中略)
その構図は「特攻隊」の時とまったく同じです。(P284)

そして、高校野球だけが問題なのではなく、みんななんとなく問題だと思っているのに、誰も言いださないから「ただ続けることが目的」となっていることが、この国ではとても多いのじゃないかと僕は思っているのです。(P284)

奇跡のような偶然で、僕は佐々木さんと会えたのだなあと思います。21歳の若者が、絶対的な権力を持つ年上の上官の命令に背いて生き延びることを選んだ。それがどんなに凄いことなのか。(P292)

 

本書の裏表紙にもあるけど、日本型組織というは〝いのちを消費する〟組織が他国に比べて多い印象です。真夏の高校野球や箱根駅伝、大相撲など、選手生命を消耗するようなものでも、精神主義的というか、伝統継続の為に変えられない様は、考えてみると恐ろしいことに繋がっているのかな・・・とも思えてきます。

残念ですが、日本型組織の弊害というものは、そこかしこにあると思います。

少子化で子供が少なくなっているのに、町内会イベントを減らすことはなかなかできないものです。仕事や家庭の都合で町内会で積極的に活動することが難しい人は辞めざるを得ません。ますます町内会会員は少なくなってしまいます。

学校のPTAしかり、部活動しかり、問題や軋轢が生じても昔のやり方を継続しようとします。継続こそチカラなりという言葉もあり、継続こそ日本の良い面ともいえます。

ですが、攻撃としての効果はほとんどないことを知りながら若しくは知ろうともせず、特攻を止められなかった日本の歴史を忘れてはならないと思います。

最後に、特攻に殉じ英霊となった皆さんに、心から感謝申し上げます。

(2018年の45冊目)

恋は雨上がりのように2

恋は雨上がりのように2

著者:眉月じゅん 発行:2015/4 小学館

早速2巻を手にしてしまいました。
やはり映画になるだけのことはある。
17歳の少女の真っ直ぐな恋心には、
45歳 子持ち バツイチ の、
冴えないおじさんには眩しすぎるね。

でも、なんか、面白いね。

(2018年の44冊目)

秋といえば、
今年も職場の裏庭の柿が豊作です。
カラスさんも狙っているのでね~。

少し小ぶりですが、
なんか かわいい ですね。
自然の恵みに感謝いたします。

食べやすいように1/4にカットして、
恐る恐る ( ´艸`) 口に入れると・・・、
渋くない、甘い、美味しい、素朴な味!

毎日こんなの食べてたら、健康になりそう!

ありがとう。美味しかったよ。

恋は雨上がりのように1

恋は雨上がりのように1

著者:眉月じゅん 発行:2015/1 小学館

前から読んでみたいって思ってたけど、なんか手に取らなくて。

他に読みたい本が被ってて、後回しになっていました。

今回も他に読みたい本が被ってたけど在庫がなくて、どうしようかと書棚を流していたら目に飛び込んできました。

そう、この目に飛び込んできた感じは、大切かな。

読みはじめたら、徐々に恋する気持ちが・・・。

小さな恋の行方を、応援しようじゃないか!

(2018年の43冊目)

キンモクセイ

毎年のことなんですけど、すっかり忘れている秋の訪れを、甘い香りで知らせてくれる玄関先のキンモクセイが、今年も咲いてくれています。

次男坊の誕生記念樹に福生市役所からいただいたものですが、息子同様に大きく育ちまして、チョキチョキと剪定をしていますが、樹高は5メートルほどです。

小さな家の玄関先にはちょっと大きいのですが、皆を楽しませてくれています。

キンモクセイの香りって、甘く切なくて胸がキュンとくるような大好きな匂いなんです。

トイレの芳香剤の香りとかいう人は、ダメですよ(笑)。

山怪 山人が語る不思議な話

山怪 山人が語る不思議な話

著者:田中康弘 発行:2015/6 山と渓谷社

 

散歩の達人 NO.271 平成30年10月号で山怪・田中康弘氏を知りました。

検索してみるとやはり 山怪 のタイトルで本が出ている。

いつもの本屋さんに注文すると店頭にあるという。

取り置きをお願いしてその日の夜に入手しました。

散歩の達人では身近な山の高尾山の 山怪 について少し書かれていて、高尾山といえば古くは修行の山でもあり、近くには古戦場や八王子城址もあり、いろいろな伝承が残っていますよね。

山こそ日本というほど日本は山国ですが、山には平地が失くしてしまったものがあります。東京の西の奥多摩辺りでも、人里離れた山中に入れば、日中は生命溢れる美しい彩の楽しい世界ですが、夜ともなれば漆黒の闇の世界が広がっています。

僕も仕事で集落から少し入った山に入ることもありますが、山に対して懐かしさや美しさを想う反面(スズメバチやマムシは怖かったけど)、夕闇が迫れば人の支配が及ばないし及ばせてはいけないような領域であるとも感じていました。山に対しての畏れといっていいのかも知れません。

以前読んだ オオカミの護符 のときもそう感じましたが、

うまく言えないけど、山は命が 生まれ 死ぬ ところかなとも思いました。

街中は光が溢れて闇がなくなりましたが、山には今も闇の 山怪 が存在しています。

本書で 山怪 の不思議な話を聞くのも、秋の夜長にはいいんじゃないでしょうか。

お勧めの一冊です。是非。

(2018年の42冊目)

散歩の達人 NO.271 平成30年10月号

散歩の達人 NO.271 平成30年10月号

発行:2018/09/21 交通新聞社

 

高尾山 八王子 に釣られて買ってみた。
近頃なかなか遊んでる時間がないけど、興味を引く記事を読んでいると・・・出掛けたくなりますね~。

 

読んでいて特に興味を引いたのは、

P029 高尾山頂の やまびこ茶屋 が、終戦当時の陸軍の見張り小屋を移築、山小屋風の味わい深い外観が魅力的。

P030 山怪 高尾山編 山人が語る不思議な話 取材・文・撮影:田中康弘

P038 高尾ビール おんがたブルワリー&ボトルショップ(八王子市下恩方町)

P039 高尾食堂 あめとつち(八王子市裏高尾町)あめとつち定食

P051 カキノキテラス(八王子市田町)三元豚ロースカツカレーのセット

P053 百馬(八王子市南町)八王子ナポリタンラーメン

P058 UR都市機構 集合住宅歴史館(八王子市石川町)

P064 八王子と古本の素敵な関係
古書げんせん舘(八王子市高尾町)
まつおか書房(八王子市東町)
古書むしくい堂(八王子市横山町)

P084 リヴィンオズ・大泉店(練馬区)ミニポンピドゥー

P112 東京ウエストサイド 神奈川 東京 埼玉 極楽!丘歩き30 著者:清野明

P124 酒井屋製菓(昭島市玉川町)東京黒カステラ(しょうゆ味)

 

うん、
行きたい。食べたい。見たい。

時間をつくって、散歩に行こうか!