HOBONICHI TECHO 2017

2017年度も半ばだけど リフレッシュ したくて 手帳を変えたんだ。

ほぼ日 とは ほぼひ と読むと思ってたけど ほぼにち と 読むんだね。

箱を開けると いいことが書いてある。

さすが ほぼ日刊イトイ新聞 の企画 と見入ってしまった。

じゃ~ん ほぼ日手帳 ブルー セット です。

食パン柄 の 小皿 は なんだろ。

大切な方から頂いた PARKER PEN を セットして いい感じです。

小さなことだけど 環境を変えるんだ。

さて やるぞ 俺!

生きる職場

生きる職場

小さなエビ工場の人を縛らない働き方

著者:武藤北斗

装画:狩集広洋

発行:2017/04

イースト・プレス

 

好きな日に働く、嫌いな仕事はやらない・・・・・・

個人事業者ならともかく、真っ当な会社としてあり得るのか。

面白い取り組みを実践する経営陣がいるものですね。

 

読んでみて気になったところ

好きな日に働き、好きな日に休む。好きなことを優先させ、嫌いなことはやらない。P1

人それぞれに好き嫌いや、得手不得手があり、性格や体格、能力にも違いがあります。大人は子どもにそのことを教えますが、当の大人の世界では、そのことが忘れられがちなように感じます。P20

このフリースケジュールの原型は家族経営の会社にありがちな、親族の働き方と似ています。端的に言えば、経営者の親族だけは、子育てや私生活を優先した出勤形態になっていることがままあるのです。従業員全員がその働き方であれば問題はありませんが、親族だけというのはかなり不公平です。P80

でも、もしもその常識が間違っているとしたら、そしてその全く逆の方向、つまり信頼と自主性を大事にする働きやすい職場の先にこそ、思ってもいなかったプラスの循環があるのだとしたら、従業員を縛り管理する必要はなくなります。P88

人間は自分の居場所を求めるために、争う生き物であるということを認識し、それを前提に秩序を作っていく必要があります。争わないためにどうするか。そこが全ての基準と言っても過言ではありません。P91

人を縛らない働き方をする一方で、このように決めなければならないことは細かくルールを作っていくことも僕たちの働き方の特徴です。P93

従業員にルールを守ってもらうにはどうすればいいでしょうか。その方法の一つとして僕が行っているのは、従業員に「どうしたらよいと思いますか」という問いかけをして、一緒にルールを考え、作っていくということです。P107

人間の好き嫌いは多様で重ならないP116

自分でやると決めて、自分から立ち向かっていくからこそ乗り越えられるし、それを自分にとってプラスに捉えて、その後の人生にもよい効果をもたらしていく。他者からの強制ではなく、自分から気持ちを奮い立たせて立ち向かうことで、人ははじめて成長できるというのが僕の考えです。P122

うちの工場では欠勤の際、電話もメールも一切連絡は禁止ですし、書類の提出もありません。P133

これからどんな社会を未来に残していけるかを考え、行動してこそ、会社としての存在意義が出てくるのです。P182

考えすぎずに、これはいいかなと思ったことは、まずやってみて、その結果が出たときの自分の気持ちが、ポジティブなのか、ネガティブなのかを見極める。P198

 

東日本大震災で、宮城県石巻市の工場は津波で全壊。福島第一原発事故の放射能汚染の影響を考慮して大阪に移転。銀行から新たに借り入れ二重債務に苦しみながらも再起を図り、震災で働くことを見つめ直した著者が、実行したのは常識と大きくかけ離れた働き方だった。

常識外れの働き方の先に、働く人の幸せと、会社としての効率が両立しているとしたらどうでしょうか(P5)とあったけど、常識外れの先に新しい時代の働き方があると思います。

パプアニューギニア海産という会社に注目だね!

それとは逆に、きたるべきAI時代、人間の尊厳を蔑ろにする企業は、淘汰されてゆくような気がします。

(2017年の36冊目)

小さいことはいいことだ

小さいことはいいことだ

著者:立松和平

発行:2002/12

ウェイツ

 

元々は図書館の蔵書だった本。

図書館ホールの書架に、リサイクル本とありましたので、ありがたくいただきました。

 

読んでみて気になったところ

短命の時代の一生懸命に生きる姿が、いまわれわれの中にいちばん欠けていることかもしれません。P21

(前略)因果応報ですから、よいことをすれば必ずよい報いがある、仏さんに向かって善を積むという発想です。P40

地球温暖化問題もけっこうシビアですよ。二酸化炭素排出量なんて考えなくてもふだんは過ぎていくんだけど、考え始めたら人類の未来は絶望的な話になるね。みんなそれをわかっていても、あまり考えないようにしているわけです。P54

やはり山河を守るためには第1次産業をちゃんとしなくてはいけない。山河で人が生活できなくてはいけない。P59

離農地を考えていくと日本の農業の構造の問題、世界の貿易の問題と、問題は限りなく果てしなく拡大して深まってきます。でも目の前に耕作放棄地がある。P61

農地もいまは自然と見なすべきだと思う。そこで人は摂理にあった暮らしをしなければいけないと思います。P64

米をつくるけれども糊熟期という米ができる直前に青刈りして、それを牛の飼料にする。僕はこれを全国でやるべきだと思うんですよ。P66

手の届く、触れられる、はっきりとかたちが認識できることをやっていく。それならできるし、自分の思いの丈の中でやればいいんだから、そういう小さな共同性をそれぞれの責任において構築するような社会がいいね。P98

たとえば「小欲知足」という言葉があるでしょう。欲を小さくして足るを知る。これは幸せですよ。(中略)しかし、経済活動から見れば困る。これは経済活動のほうに問題があるということなのかもしれない。P99

 

経済活動と 地球温暖化と 二律背反する問題ですが、

解決に1ミリでも近づきたいね 出来る範囲で。

(2017年の35冊目)

家を せおって 歩いた

家を せおって 歩いた

著者:村上 慧

発行:2017/04

夕書房

 

家族を背負って の せおってなんかではなくって、

発砲スチロールで作った 小さな家 に著者が入って担いで、

路上で突然この 小さな家 に出くわした 人 から見ると、

家のゆるキャラが歩く如く、家に足が生えて歩く如く、

東京を出て 青森 宮崎 と経由して 東京 へと戻ってきた、

「移住を生活する」美術家の369日の旅の記録。

こんなことをする人がいるなんて考えもつかなかった。

世の中には 面白いことをする人がいるもんだね。

 

読んでみて気になったところ

いま日本には670万戸もの空き家があり、問題になっている。(中略)これから新しいものを建てる必要なんてあるのか?P24

家の最大の機能は「寝る場所の確保」だということ。これさえなんとかなれば、洗濯やお風呂やご飯は外でもどうとでもなる。P32

自分のそれまでの経験だけでは及びもつかないような社会や覚悟や個人の生き方がこの世界にはたくさんあるのだと、いつも忘れないようにしないといけない。P59

この潮目はその波で生まれた瓦礫を使って建てられた。(中略)美術とか建築の価値、評価について考え直してしまう。こういうものこそ「みんなの家」と呼ぶべきなのでは。P86~P87

道を歩くよりもインターネットの中のほうが情報があるというのは錯覚だ。錯覚に対抗するには歩くしかない。P179

しかしこんなに良い月と寝られるなんて。(中略)大雨の中、雨漏りと戦いながら寝たあの夜に感謝したい。あのときのうんざりがあるから、いま幸せを感じられる。(中略)いつも同じ環境に、安心、安全、便利、快適な環境に寝てたら、こんな激しい喜びは味わえないと思う。今夜の満月を世界で一番堪能している。P180

住職さんはつづけた。「みんな自分の中にある闇を見ようとしなくなっている。『人に迷惑をかけ、煩悩にまみれながらも生きていかなくちゃいけない』事実と向き合おうとしない。だからボランティアが流行る。すべてのボランティアがそうだとは言わないけれども、自分は『人に迷惑をかけない人間』でいたい、『人のために尽くす自分』でいたいというのは傲慢だ。(後略)」P231

おばちゃんが迎えてくれた。(中略)「昔は居場所なんて至るところにあったのにな、住みづらい生きづらい世の中になってしもうたな。こんな田舎でも、心を悪くしてしまう人も増えてきててなあ」P233

ある一定の日数以上移動しない日がつづくと、移動したくなくなってくる。そうするとなぜか思考が暗黒面に陥りやすくなる。絶望する暇を頭に与えないためにも移動は良い。P257

自分の職場だけで日常が完結している人は、その職場の中で敵をつくってしまう。せまい世界の中で簡単にいがみあったりしちゃう。映画「インディペンデンスデイ」で、地球が宇宙人から攻め込まれた途端に、あらゆる国が争いをやめて団結し、宇宙人に立ち向かうのと逆だ。P264

油断するとすぐに、自分の身内から学ぶことを忘れる。自分が学ぶべきことは、本やテレビやインターネットや有名人のセリフの中にだけあるように思い、友達や家族からは学ばなくなる。これはこの社会の刷り込みだと思う。二次情報三次情報があふれ、それだけに価値があるかのように錯覚してしまう。危ないことだ。人と話すとき、いつも授業を受けるような気持ちで向き合う姿勢を忘れないようにしたい。P265

生後間もない赤ちゃんは、真っ白で罪のない存在ではない。生まれた国と時代と家庭環境によってあらゆることが事前に決まってしまっている。生まれた瞬間にせおった業から逃げることはできない。この世界には正義VS正義の構図しか存在しないし、日本人として生まれた以上、どんな事情があろうと、敵にならなくちゃいけない相手がいる。P276

 

1ページ約1000文字で、約300ページに及ぶ日記は、

なかなか読み応えがありました。

あたり前だけれども新鮮な指摘が随所にあって、

はっとすることがたくさんありました。

家で歩いていると、自分が前に進んでいるのではなくって、

地面が後ろに動いているような感覚になるらしい。

でもそれ、わかる気がする。僕もそう感じる時があるから。

著者の活躍を追いかけてみたいですね。

(2017年の34冊目)

弦月号と ゴーヤと

8/8

職場から帰ろうとしたら、

愛機 Kawasaki KSR110 弦月号 の荷台に、

ゴーヤさんが楽しそ~~~に寝転がっていましたよ(笑)。

どうやら 社長の奥さんからの お裾分けのようです。

家庭菜園からの産地直乗りで~す✌

小さなバイクの荷台に サプライズゴーヤはカワイイね。

とても嬉しくなった 帰り道 でした。

(もちろんバックに仕舞ったよ!!)