5月5日は子供の日、ゴールデンウィークも終盤に入りました。庭に鯉のぼりを出してバーベキューをしていた頃が懐かしい。近頃は休みの日でも子供たちは部活や遊び、勉強と称して家を空けることが多いので、なかなか遊んでもらえません。。
お昼少し前、Dwarf galaxy号(BS SNEAKER LIGHT SNL163)を玄関先で展開し、ふらりと発進!のんびりと連休の多摩川サイクリングロードを下ります。
沿道の河川敷では多数のグループがバーベキューをしていて、キャッキャと走り回る子供たちを追い掛け回すお母さん、ビールで顔を赤くしてご満悦のお父さん、肉や野菜の焼けた香りなどなど、道ゆく僕にも楽しさが伝わってきます。
福生でDVDを返却し、続編を借ります(ハウス オブ カード)。
横田基地沿いに出て南方向へ。商店街を歩く速度プラスぐらいでゆっくり巡航。ガラス越しにお店の商品やお洒落な店員さん&お客さんを眺めながらのんびり流すのもいいもんです。そういえば、カフェの屋外席に座っていた40歳ぐらいの男性がとても恰好良くて、たぶん芸能関係の人かな、オーラがすごかった!
JR青梅線・五日市線に架かる武蔵野陸橋を渡る。玉川上水の緑地の美しさを見過ごせず、引き返してきて、しばし眼下の玉川上水の流れとそれを覆うような緑地に見入ってしまいました。
以前、深夜にこの近くで アライグマ らしき動物を見たのですが、こんなに自然が残っているのなら、生息していくことも可能なのかなと思いました。本来は日本にいない外来種なんですけど、悪いのは連れてきて逃がした人間であって、野に放たれたアライグマだって生きていくのは大変です。
陸橋を渡って左に折れて、JR拝島駅南口前を通って多摩川方面への緩い段丘の坂をゆっくりと下っていきます。平凡な家並みが続きますが、ときどき面白い家を発見しては、路地に入っていったりするので、移動のペースはのんびりです。
それも、気ままな独りポタリングの魅力でしょうか。発見や気づきは尻ポケットの野帳に記入します。
国道を横切り、急な坂を下ってゆくと、東京都水道局の拝島給水所裏に出ました。
崖からは所々で水が湧き出しています。
水路には大きな鯉が悠々と泳ぎ、愛らしい鴨がプカプカと浮いています。水上と水中の上下関係ですが、お互いに慣れっこという感じです。
多摩川方面に進むと、昭島市拝島町と八王子市高月町間に架かる水道橋が見えてきました。多摩サイではお馴染みのランドマークで、赤いアーチが美しい。
多摩サイを下ってゆきます。JR八高線の多摩川橋梁付近の鯨公園グラウンドでは、野球やサッカーに興じる 老いも若きも男も女も の熱気が伝わってきます。ちょっと色褪せた揃いのユニホームを着たオジサン達の野球チームの皆さんは少年のようだし、試合後のビールはきっと美味いに違いないなんて想像すると、飲みたくなっちゃうね。
少年野球やサッカーの指導者を見ていると、休日の多くを子供たちのスポーツ育成活動に割いている訳で、なかなか出来ることではないと思う。地域には、そういう活動に熱心な方がいるが、子供たちに教えるということは、逆に子供たちから教わる貴重な得難いものもあるのだろうなと想像しました。
多摩大橋のたもとのちょっと傷んだ木製ベンチに座って、持参した飲み物と補給食で休憩タイム。ベンチ脇の水飲み場の水は冷たくって美味しかったです。昭島名物深層地下水ってことでしょうか!
ベンチ前を通り過ぎる多様なサイクリスト、グラウンドに行き来するスポーツマン、ウォークマンを聴きながら上半身裸のランナー、バーベキュー道具を満載したママチャリお父さんとその家族、仲良さげな老夫婦の散歩、エンジンを停止した原付バイクを押して河川敷のバーベキュー仲間を探す若者たちなどなど、いろいろな人達が通って面白い。河川敷ってありがたいものですね。
橋の手前の茂みは高さが3m弱ぐらい、ちょうど子供たちが入るのにいい大きさで、橋の下でバーベキューしている家族から離れて、小さな子供たちがちょっとした冒険で出入りする光景は、見ている僕もワクワクしちゃう!
多摩大橋を後にして、多摩サイを下る。ダートがアスファルト舗装され、う回路となっていた住宅街の路地には 通らないで って看板が設置されていました。路地沿いの住民は自転車ブームで通過する自転車が増えて困惑していたに違いない。なかには飛ばす人もいるからね・・・。
多摩サイを走っていると、なにか切ない気持ちになることがある。まだ幼い我が子と走った思い出がけっこうあるんですね。子どもたちが転倒したりトラブったりした場所を通ると、懐かしく思い出してしまいます。今じゃ子供たちもすっかり大きくなってしまって・・・まだまだ子育ては終わっていませんし、これからが大変なのですが。
足場に囲われた修繕中のマンションに遭遇しました。スケール感に圧倒されます。いろいろと大変だなぁと思う。古くなって空き部屋が増えてきたら、負担する共益費や修繕積立金では不足するケースもあるので、計画的な管理が必要ですよね。
多摩川沿いを残堀川の合流地点まで来たところで多摩川を離れて奥多摩街道で帰路につきます。
富士見町住宅のカエルさんにご挨拶。元気そうでなにより。
昭島に入った辺り、以前測量した土地の廻りを走ってみる。隣接の土地はずいぶん建売住宅が建っていました。家ばっかり建ったって、つまんない街になっちゃうよね。住宅、お店、町工場、畑、公園、空き地などなどいろんな要素が混在していてこそ、この辺りの街並みなんだとは思うけど、相続問題上誰が土地を高く買ってくれるかという面では、やむを得ないでしょうね。
奥多摩街道と多摩川の間の住宅街を、西へ向かってのんびりと路地巡りをしながらのポタリング。まだまだこの辺りでも知らないことだらけで、営業不明のお店、工場裏手の喫煙所、元水路の細い路地、朽ち果てたレーシングカー、住宅に囲まれても残っている田畑、いつの間にか社名が変わった会社、地域の名主の屋敷、お寺、酒蔵、お地蔵さん、遺構などなど小さな面白い発見は尽きない。
福生の永田橋からは多摩サイに戻ります。自宅まではもうすぐです。
道沿いの水飲み場は、多摩サイ利用者のオアシスです。スポーツドリンクもいいけれど水が飲めるっていうのは実にありがたい。こういうインフラが整備維持されているのはとても貴重なことです。大切に利用して皆で守ってゆきたいですね。
16:00頃、帰宅しました。走行距離は約30kmです。
小径ホイールの折り畳み自転車でゆくちょっとしたポタリング紀行、小さいって面白いですね。