10:はたらきたい。
企画:ほぼ日刊イトイ新聞
監修:糸井重里
発行:2008/3 2011/4改訂版
ほぼ日ブックス
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河野 (前略)ですから、本当のことを言っちゃうと、新卒の面接をやる場合、「君がさ、これまで大切にしてきたことって何?」という、ものすごく概念的な質問で十分なんですよ。(P30~31)
糸井 (前略)少なくても企業に入ろうとする学生は、経営者の読んでいる本をもっと読まないとダメですよね。(P41)
河野 でも、重要な分かれ道は、その企業が、人材を「コスト」とみているのか、それとも「価値」とみているのか、という点だと思います。(P43)
わたしは、ずっと前から、自分が誰かと仕事をしたら「次もあいつと仕事がしたい」と言わせよう、というのがモットーだったんです。岩田聡(任天堂株式会社代表取締役社長)(P47)
「大きい変化は小さい変化から」「感謝の気持ちを忘れない」「思いついたらすぐ行動」・・・・このみっつ。上大岡トメ(イラストレーター)(P96)
今、自分でいちばん大事にしているというか、価値があるものだなぁと思っているのは、「偶然」なんです。十文字美信(写真家)(P139)
したくない仕事しか来ないんです。でも、運は、そこにしかない。萩本欽一(コメディアン)(P175)
金井 (前略)人生のなかの「節目」だけはきちんと自分でデザインして、そのあいだあいだは、偶然に任せればいい。いきおいに乗って、十分な努力もしてね。だから、第一志望の会社じゃなかったとしても、まずは「入ってみる」という選択をしてみたらいいんじゃないか、と思うんです。で、入って頑張ってみたら、思いもよらないチャンスもあるだろうし、単純に「おもしろい」かもしれない。頑張る姿はいつも美しいし、その姿が古くさくなることはありませんよね。(P188)
金井 人間って、むしろ「不安」がないと、将来を見通すこともできなくなるんですよ。次はどうしたいという夢やビジョンが持てなくなる。(P202)
金井 やはり、動きを止めることだけはやっちゃいけない、と。悩んでいるから動けない、じゃなくて、動かないから、元気も逃げるんです。節目には迷ってもいいけれど、そこを超えたら、動きを止めない。歩み続ける、ということ。これが、大切だと思います。(P204)
やりはじめないと、やる気は出ません。脳の「側坐核」が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやりはじめないと活動しないので。池谷裕二(脳科学者)(P204)
今から考えたってわかりゃしないよ。結果は結果だ。結果にこだわるから何もできなくなる。それがいちばん愚劣なことなんだ。岡本太郎(芸術家)(P208)
人が「バカだ、バカだ」って言うことをやろうとする人たちがやっぱり不可能を可能にできる。李相日(映画監督)(P214)
世界に対していかに「驚き続けられるか」だと思うんです。石川直樹(写真家)(P283)
永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ。ある日の読者メールに書かれていた、マハトマ・ガンジーのことばより。(P299)
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ふと書店で手に取る。それも出会いのひとつかな。たくさん勇気をもらいました。本っていいもんですね。