水の科学

12:水の科学

著者:清田佳美

発行:2015/3

オーム社

水ってなんぞや・・・。

思うところがあったのですけど、

本屋で目に留まりました。

・1章 生命の星、地球

・2章 水という物質の化学

・3章 地球の水の姿

・4章 水の気象と脅威

・5章 水が織りなす造形美とその科学

・6章 水と文明

・7章 生命と水の科学

・8章 水と暮らし

・9章 資源としての水

という本の構成で、水というものの概略を語っている本でして、僕には割と退屈な読書になってしまいましたが、でも 6章の水と文明 と 9章資源としての水 は面白かったらしく、付箋紙ペタペタ張ってありました。

とくに、

水が世界を制すといわれる今世紀、水資源の問題は世界で最も重要な問題です。(P74)

近代の貿易は地域を超えて農産物や工業品が行き交うようにしました。このことは、自国で利用できる水よりももっと多くの水を海外に依存して都市が発展・存続しているのと同じです。(P79~80)

日本は海外から食料をたくさん輸入していますが、その食糧生産は輸入先国の水資源を用いていることから、日本で消費する食料に必要な水資源を相当量海外に依存することによって自国の水不足を感じなくて済むわけです。このため海外の水環境の悪化や汚染は、日本の台所事情にも影響すると考えられ人ごとではないということを理解しておかなければなりません。(P118)

なんてところは グサリ ときました。

小手指ヶ原古戦場

3/22、以前から気になってたけど、

寄らずじまいだった小手指ヶ原古戦場跡。

ちょいと寄ってみました。

この辺り一帯は鎌倉時代末期から、

度々戦場になることが多かったようで、

農民からすりゃたまったもんじゃないね。

だってそうでしょ。

地主の道楽や節税対策や趣味農業でなく、

生きる為の懸命の畑が荒らされたんじゃ、

たまらんでしょうに・・・なんて思った。

地方の領主である新田義貞さんも、

命懸けの戦いを中央政府に挑んだ訳で、

出陣150騎 が 道中200,000騎に増えて、

140年続いた鎌倉幕府を、

なんと15日で倒したそうな(ホントカナ?)。

稲村ケ崎で刀を奉納したら潮が引いた、

なんて伝承があるぐらいだから、微妙。

ザックリとは合ってるということで!

新田義貞さんが本陣を敷いて、

源氏の白旗を立てた伝承の残る白旗塚。

古墳であるとの説もあり。

平地にある もっこり山 は、陣地によし。

それを罰当たりとは考えないんだろうな。

いや、「我に力を貸し給え~」的な、

古墳へのお祈りはあったかも知れないね。

などと、妄想はふくらんでしまいます。

地域の有志にお守りされて、

塚は綺麗に整備されておりました。

岡城跡(朝霞城跡)

3/22

先月に続いて寄らせていただきました。

ほんとに地域に愛されてる城山かなぁと。

子供が元気に走り回ってるっていいね!

三の郭と二の郭の間の空堀ですが、

いい感じの小道になっています。

城跡資料本を見ながらのファンもいるよ!

公園内の案内もあるけれど、

地元一般市民は城跡より公園が大事かな。

でもそれでもいいと思うよ。

そのなかで、

きっと一部の子供達が興味をもつと思う。

城とは 土 で 成 るを地で行く城跡だし。

城跡に立つとなんかさ、

元気がチャージされる気がするんだよね。

大きな城跡じゃなくて、小さな城跡でね。

ラスト サムライ

職場の同僚から、「これあげるよ」って、ラスト サムライ のDVDをいただきました。

知ってたけど、観たことなかったんで、ありがたくいただきました。

アメリカ人が思い描くような『なんちゃって侍』が出てくるような映画かなと、内心思っていたのですが、観てびっくり、意外や意外、すげ~面白い!

さすが親日家のトム・クルーズ、日本の事よく分かってんじゃんなんて、思っちゃいましたよ。

というか、制作陣がすごいんでしょうが。

( ´艸`)

渡辺謙かっこいい!

小雪さんは美しく、身長的にはスラリと大雪!

真田広之のアクションが凄い。調べたらJAC出身とあった。どうりで。そういえばそうだった気がする。

福本清三さん、渋いですね。抑えた殺気がいい味出してます。

そしてトム・クル-ズの赤い甲冑、いいね。アクションも素晴らしい。

2003年の作品とのことで、17年も前の作品ですが、もしまだ観たことがない人がいたら、お勧めできる作品です。

侍か・・・。

無敵のライセンス

11:無敵のライセンス

著者:吉田秋生

発行:1989/7

河出書房新社

BANANA FISH や 海街diary の著者である吉田秋生さんが、80年代末に放った青春指南本的な本です。

というか、青春時代のほろ苦さは、いったいなんだったんだろうと、おじさんの僕が昔をふり返って、ほろ苦い思い出を、ふと思い出しちゃった『本』でしたね。

( ´艸`)

著者の描く人々の心理描写は、思いのほか鋭くって、胸に刺さってくるのですが、ホントにこの人は女流作家なのだろうかと、不思議に思えるぐらい、男性の心の内面を描くことに長けてると、いつも思うんですよね。

前にも書いたけど、たがみよしひさ氏に通じるような、僕としては大好きな作家さんですね、吉田秋生さんは。

もうすぐ最新作である 詩歌川百景 が掲載されている 月刊フラワーズ5月号 が3/28に発売されます。

買わなくっちゃ。読まなくっちゃ。

千代鶴 四段仕込

13:千代鶴 四段仕込
中村酒造(東京都あきる野市牛沼)

エブリイさんを買った車屋さんが、納車に際してタイヤ四輪とナンバープレート前後に、無事故を祈願して、お酒でお清めしてくださいました。

そのときの一升瓶のお酒でございます。

でへへ・・・じゃないじゃない、

ありがたや~。_(_^_)_

それゆえ、我が身も清めねば・・・。

日本の酒。飲もうじゃないか。

地域の酒。飲もうじゃないか。

楽しい酒。飲もうじゃないか。

ごちそうさまでした。

はたらきたい。

10:はたらきたい。

企画:ほぼ日刊イトイ新聞

監修:糸井重里

発行:2008/3 2011/4改訂版

ほぼ日ブックス

河野 (前略)ですから、本当のことを言っちゃうと、新卒の面接をやる場合、「君がさ、これまで大切にしてきたことって何?」という、ものすごく概念的な質問で十分なんですよ。(P30~31)

糸井 (前略)少なくても企業に入ろうとする学生は、経営者の読んでいる本をもっと読まないとダメですよね。(P41)

河野 でも、重要な分かれ道は、その企業が、人材を「コスト」とみているのか、それとも「価値」とみているのか、という点だと思います。(P43)

わたしは、ずっと前から、自分が誰かと仕事をしたら「次もあいつと仕事がしたい」と言わせよう、というのがモットーだったんです。岩田聡(任天堂株式会社代表取締役社長)(P47)

「大きい変化は小さい変化から」「感謝の気持ちを忘れない」「思いついたらすぐ行動」・・・・このみっつ。上大岡トメ(イラストレーター)(P96)

今、自分でいちばん大事にしているというか、価値があるものだなぁと思っているのは、「偶然」なんです。十文字美信(写真家)(P139)

したくない仕事しか来ないんです。でも、運は、そこにしかない。萩本欽一(コメディアン)(P175)

金井 (前略)人生のなかの「節目」だけはきちんと自分でデザインして、そのあいだあいだは、偶然に任せればいい。いきおいに乗って、十分な努力もしてね。だから、第一志望の会社じゃなかったとしても、まずは「入ってみる」という選択をしてみたらいいんじゃないか、と思うんです。で、入って頑張ってみたら、思いもよらないチャンスもあるだろうし、単純に「おもしろい」かもしれない。頑張る姿はいつも美しいし、その姿が古くさくなることはありませんよね。(P188)

金井 人間って、むしろ「不安」がないと、将来を見通すこともできなくなるんですよ。次はどうしたいという夢やビジョンが持てなくなる。(P202)

金井 やはり、動きを止めることだけはやっちゃいけない、と。悩んでいるから動けない、じゃなくて、動かないから、元気も逃げるんです。節目には迷ってもいいけれど、そこを超えたら、動きを止めない。歩み続ける、ということ。これが、大切だと思います。(P204)

やりはじめないと、やる気は出ません。脳の「側坐核」が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやりはじめないと活動しないので。池谷裕二(脳科学者)(P204)

今から考えたってわかりゃしないよ。結果は結果だ。結果にこだわるから何もできなくなる。それがいちばん愚劣なことなんだ。岡本太郎(芸術家)(P208)

人が「バカだ、バカだ」って言うことをやろうとする人たちがやっぱり不可能を可能にできる。李相日(映画監督)(P214)

 世界に対していかに「驚き続けられるか」だと思うんです。石川直樹(写真家)(P283)

永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ。ある日の読者メールに書かれていた、マハトマ・ガンジーのことばより。(P299)

ふと書店で手に取る。それも出会いのひとつかな。たくさん勇気をもらいました。本っていいもんですね。

エブリイさん初カーゴ送迎任務

「お父さん、友達の家に泊まりに行くんだけど、自転車を積んで私を送ってってくれる?」と、エブリイさん初カーゴ送迎任務の要請が小娘さんからありました。

はいはい、その為に買った軽バンですから。

はりきって小娘さんの自転車を載せて、バンドで固定して、バッチグー!

( ´艸`)

フック取付金具を四か所ほどオプションで装着してあるし。

いい感じ。

「それとミスドに寄ってってくれる?」とのこと。

なにか言うこと足りなくない?と訊いてみると、

「買って!」( ´艸`)

小娘さんは早いもので四月から高校生に。ようやく受験も終わってホッとしたのも束の間、世の中は大変なことになっちゃって・・・。

小娘さん作 失敗チョコ いただきました。

そういえば、エブリイさんの燃費(満タン法)は13km/ℓほどでした。軽の割にはよろしくありませんが、軽バンですから!それでもエスティマさんの倍近くは走ってます。

北条氏康の家臣団

09:北条氏康の家臣団

戦国「関東王国」を支えた一門・家老たち

著者:黒田基樹 発行:2018/12 洋泉社歴史新書

黒田氏の著作は、2019.7.7の記事の『百姓から見た戦国大名』以来の2冊目です。

関東の城跡は、小田原北条氏との関係抜きでは語れないので、小田原北条氏に詳しい黒田氏の著作は、戦国大名としては全国区では割と地味な扱いに甘んじている小田原北条氏関係の歴史本として、とても読み応えがありました。

僕の住んでいる辺りは、北条氏照さんとの関係が深い地域で、有名なところでは滝山城跡、小さいところでは高月城跡など他多数の城跡があります。

昔の武門の偉い人達の名前は、幼名、通名、実名などあって、改名したりもするもんだから、読んでいて同一人物の名前が時代によって変わっていって、著者は一般読者向けに易しく解説してくれているのですが、登場人物の多さもあって、なかなか頭に入ってこなかったりもしますが、それでも読み進めていくと、既知の武将や何度も出てくる有力家臣の名前はなんとなく頭に入るものです。

昔の人達は15才ぐらいで成人(元服)したわけですが、今の15才と比べると精神年齢は遥かに高かったでしょうね。今でいう15才の子供が子供でいることを許されなかった時代。人生50年時代。

ただ、生きてゆくことだけで、いまとは比べものにならない困難と緊張を要した時代。

歴史本を読むと、現代とは比較にならない困難な時代に生きた人達の息吹が感じられるようで、勇気や活力を貰えたりするんですよね。現代と変わらない問題を発見したりもして、親近感を感じたりも。

黒田氏は1965年生まれで、僕より少し年上で、著作は読みやすく書かれています。難しく書かれた専門的な著作もあると思いますが、小田原北条氏研究の第一人者として著名な先生ですし、他の著書も是非読んでみたいと思います。