ものぐさ自転車の悦楽
折りたたみ自転車で始める新しき日々
著者:疋田 智
発行:2010/04
マガジンハウス
著者は自転車ツーキニストで有名な疋田智さん。
自転車でも本格的なロードバイクやマウンテンバイクは敷居が高いけど、折りたたみ自転車はカジュアルに楽しめるので乗ろうよ!という内容の折りたたみ自転車の入門書的な本。
したがって既に折りたたみ自転車を趣味としている人には、折りたたみ自転車あるある的な読み物になるし、折りたたみ自転車の購入を考えている人には参考になるだろうし、興味のない人には興味をもつ契機になるかもしれない、そんな面白い本でしょうか。
著者のサービス精神というか読者を笑わせようというか、文章のフレンドリーさが、クスっとする面もあるし、イラっとする面もある(笑)・・・無駄に文章が長くなっているような気がするのは御愛嬌でしょうか。
しかしね、自転車の街乗りに関しては第一人者で、自転車を取り巻く道路交通に関して多くの著書は大変に参考になるので、読んでみることをお勧めしたい。
読んでみて 気になったところ や 同感と思ったところ
人類が地球上に生まれて以来、我々の祖先は常にアタマよりもカラダの方を先に動かしていたはずだ。(P18)
古代の中国人は、考えをまとめる場所は、3つあると言ったという。1つはベッドの上、2つ目が馬上、3つ目が厠、つまりトイレの中だ。(P26)
小径自転車に乗っていると、時折「タイヤが小さいと、たくさん漕がないといけないんでしょう」なんてことを言われることがある。(P37)
いや、現代でも「〝安価な〟折りたたみ自転車は重い」。これは事実である。(中略)2~3万程度の折りたたみ自転車は、平気で16㎏や18㎏程度あって、実用になりにくい。(P39)
折りたたみ可能というアドバンテージ①酒が飲める!(中略)飲んでしまったら、折りたたんで電車に載っけて帰ればいい。終電過ぎたら、タクシーだってある。(P41)
折りたたみ可能というアドバンテージ②行動範囲が倍になる!(中略)考えるべきは「往き」だけ。往復の「復路」を考える必要があまりない。何かがあったら、すぐに折りたたんで、電車に乗ってしまえばいいんだから。(P43)
自転車を買う店は、「マニアショップ」または「プロショップ」などと呼ばれる店である。決してスーパーマーケットやホームセンターではない。(P65)
自転車も車両である以上、常に他者を傷つける可能性があるものと思った方がいい。その際に頼るべきはやはり保険だろう。(P248)
ちなみに僕の愛機は、ブリジストン スニーカーライト SNL163 というモデルで、2013/06に僕のところにやってきました。当時の定価は¥34,800、重量は11.8㎏です。ちゃんとした(重要)折りたたみ自転車としては廉価モデルで、高級機には性能的にはぜんぜん及ばないんですが、とてもお気に入りのカワイイ奴なんですよ!
自転車を選んだ基準として、
・事務所内に置くので、折りたたみ自転車。
・駐車で目立たぬよう、車体色はシルバー。
・コンパクトな15インチ前後のホイール。
・濡れた道を走るカモ、泥除けは必須だね。
・収納時に壊さぬように、内装式の変速機。
・チョイ乗りを満たす程度の、性能でいい。
ということで、真面目に楽しく悩んで決定した経緯があります。
Dwarf galaxy【(ドワーフ ギャラクシー)小銀河】と命名してますよ(笑)。
(2017年の30冊目)