山口組三国志 織田絆誠という男
著者:溝口敦
発行:2017/11
講談社
任侠山口組代表の織田絆誠氏は、去年ぐらいに雑誌の記事で見てから、
気になる存在でしたが、神戸山口組を割って出た報道には驚きました。
こういう時代ですから、表立っては言えない風潮がありますけれども、
一般人にも、織田絆誠氏のことを格好いいなぁと思う人は多いと思う。
組員に対して「魔法的」と評したくなるほどのカリスマ性(P269)
を持っているとありましたが、堅気の会社経営者であったとしても、
心酔する部下をたくさん抱えたカリスマ実業家になっていたでしょう。
表紙のお三方とも、人間的な魅力に溢れた凄い方達なんでしょうね。
織田代表が父親から教わった「人間万事 塞翁が馬」ということわざを、
教訓にしている。つらいとき、空元気でも胸をはって気を前に出して、
心で泣いても笑顔で。そういう者に運が降りると自分は思うています
から。(P64)とありましたが、僕の心にもとても印象に残りました。
世の中にはいろいろな人達がいて、多くの切り口があると思いますが、
立ち位置の違いや対立する人の考えも聞ける柔軟性は必要だと思った。
(2017年の44冊目)