繁盛店の教訓 小さくても元気なお店

繁盛店の教訓 小さくても元気なお店

著者:たかはた けいこ
発行:2009/01
商業界

図書館蔵書の放出本(リサイクル本)で、小さくても元気なお店 という副題に目が留まって手にしてみました。発行は9年前で地方の小売情勢は更に厳しいと思われますが、楽しく読ませていただきました。

 

読んでいて ぐっときた 部分

 良い要素などひとつもないと思われる商業環境で、生き残っている店は漫然と店を開き、商品を並べているのではない。ひらめき、アイデア、持続力、努力。それらを積み重ねている店だけが生き残ることができるのだと改めて教えられた。
 「私たちの商売は何千、何万人を相手にしなきゃいけないものじゃない。景気なんて関係ないって思わないとやっていけない。五、六百人のお客さまとの信頼関係をしっかりつくれるか否かだけ」
 最初のころ、伺った店のオーナーさんの言葉が胸に残っている。(P5~6)

 「人との出会いって不思議だなって、思うの。この十年で考えさせられたことは多かった。一番、良かったと思うのは誰も損をしていないこと。そうして、地域の若い人たちと毎日、触れ合うことができること」(P61)

 「商いは飽きない」(P78)

 試練も新たな発想を生む糧とする
 基本はお客様に喜んでもらいたいという気持ち(P79)

 「まとめて解決しようとするから、かえって面倒になる。ひとつひとつを解決していけば、結果は見なくてもわかる。どんな数式でもプラスが並べば、結果はプラスです。マイナス部分を分析するのです。どうして結果がマイナスになるのか、それは数式の一部にマイナスになる要因があるからです。そこを見つけて改善するのが経営者だと思っています」(P104)

 先刻のお客さまのように足りないアイテムを売っている店と金額が書かれているのだ。
 タカコさんの店の顧客は五百人を超えているという。ひとりひとりの顧客カードには過去の買い上げ商品はもちろん、需要の目的(結婚式、国内旅行、海外旅行、入学式、卒園式)が時系列的に書き並べられていて、同時に他の店舗から調達した靴やバックまでイラスト入りで描かれている。
 お見事というしかない。(P216)

 

アップルハウスという婦人・子供服ブランドの社長さんの書かれた本。名前はたしか聞いたことがあったと思う。インターネットで調べてみると、アップルハウスというブランド名に相応しい、シンプルでお洒落な優しい雰囲気の、上質で良心的な服がたくさんあって、大好きな人に着てほしいような、そんな素敵なブランドですね。

(2018年の4冊目)

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