世界でバカにされる日本人
今すぐ知っておきたい本当のこと
著者:谷本真由美(@May_Roma)
発行:2018/9
ワニブックスPLUS新書
なかなか刺激的なタイトルですよね。
そこまで言わなくても・・・とも思いますが
日本スゴイの記事は、割と目にするし、
現実逃避のようにも感じていたので、
『キャリアポルノは人生の無駄だ』の
谷本真由美さんの本を
また読んでみることにしました。
自国が直面する問題すら解決できないのに、国内では〝日本スゴイ!コンテンツ〟を消費しまくっている日本人(P7)
形式を重んじるあまり包装にたいへんな手間とお金をかけてしまうのです。こんなバカ丁寧なことをするわりには何かにつけて「環境を守れ!」と叫んでいるのだからまったく意味がわからない(P23)
欧米のマスコミは「権力の監視機関」(P30)
政治問題を置き去りに芸能ゴシップを追いかける(P34)
子供が産まれないということは将来的に労働者や消費者になる人が減ってしまい、国全体が貧しくなることを意味しますが、誰も根源を解決するアクションをとろうとしません(P37)
吉野家の牛丼が10円値上げになるというニュースが流れると大騒ぎをするにもかかわらず、自分の所得税や社会保障問題にいたっては不思議なほど無関心なのです。(P38)
しかし、それ以上に注目されたのは、原発で働く人々への冷徹な待遇とか事故を起こした関係者が処罰されないこと、被災者に対する支援が不十分なことでした。(P62)
原発問題での日本の対応といえば、ホームレスや外国から〝騙して〟連れてきた研修生を働かせ、まるで知らんぷりです。責任者は巨額な退職金を受け取るけれど責任はとらず(P63)
わが国はほかの先進国に比べても国家の借金が多額ですし、まだまだ経済面で余力があるとはいっても、世界でもっとも速い足どりで少子高齢化が進んでいて凄まじい数の高齢者を抱えています。直面している問題はほかの先進国よりもはるかに深刻なのに、それらを改善しようと行動を起こす人は多くないのです。(P112)
税金の使われ方にまるで興味がない(P113)
いや~・・・頭が痛くなるような指摘です。
日本・・・やばいでしょ・・・と思いますよ。
テレビなんて、ほとんど終わってますね。
電力等のエネルギー問題や、自衛隊、
自動車等のエコロジーやエコノミー、
少子化や税金の使い道を
お茶を濁すレベルなんかでなくて、
スポンサーではなく、国民の方を向いて
厳しく追及する、議論する、
そんな真っ当な番組が見たいですね。
どこ向いてんだかわからない、
御用学者の話なんて、いらないですね。
世界からみて「ここはすごいよ日本人」
個々の働く人におけるモラルの高さ
低賃金の人々であっても比較的学習意欲が高い
教育レベルの高さ
治安の良さ(P122~125)
なんてことも出ていましたよ!
(2018年の55冊目)