高倉健
Ken Takakura 1956 – 2014
文春ムック 発行:2015.2
(2019年の90冊目)
高倉健さんという俳優は特別なんです。
何がといわれれば、説明できないけれど、
健さんが出ている映画はどれもいいです。
なにがいいのか、なにを感じるのか、
そんなことを想いながら意識して、
高倉健さんを観ていきたいです。
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ここから離れて旅をされると、ここで出会わない人に出会える。そういうことなんじゃないですかね。違う風が吹いてくる所に、自分の身を置く。それでまた戻って来る。だから、旅をするっていうのは(中略)とっても大事なことだなあと僕は思いますけどね。(P98)
いい風に吹かれていたいですよね。きつい風にばかり吹かれていると、人に優しくなれないです。だから、いい風に吹かれるためには、自分が意識して、いい風の吹きそうな所へ自分の身体とか心を持って行かないと。じっと待ってても吹いてきませんから。(P101)
高倉さんが愛読書として常に携行されているという『男としての人生 山本周五郎のヒーローたち』、その新装復刊本で、高倉さんご自身の負担で復刊されたものでした。(P110)
先人から〝人は獲る餌で顔が変わる〟と云われました。鋭い言葉だと思います。(P226 – 227)