01:おそロシアに行ってきた
著者:嵐よういち
発行2020/1 彩図社
2020年の最初に読み終わった本。
昼食を買いに寄ったコンビニで、なんとなく「おそロシア・・・」のタイトルと、どこかで見たクマに乗った上半身裸のマッチョなプーチンに釣られてみて、なんとなく買ってみた本。
近くて遠い国ロシアという印象で、今も領土・領海・漁業・歴史等で解決できそうもない難題があり、広大な国土の割には人口は少ないが国連常任理事国で強力な核武装国であり、話が通じない強権で裏切る恐ろしい独裁国家というイメージがある。
半面、美形のアスリートや、猛獣のような格闘家がいたり、憧れの国でもある不思議な国である。なんといっても国家元首がマッチョで、柔道家で、元KGBである。国家元首を集めて素手で格闘大会をしたら、プーチンが最強だろうと想像してしまう。オバマとプーチンが睨み合っている画像をどこかで見たが、直接戦えばプーチンが圧勝だろう。それと、世界最強の政治家はプーチンでしょう。
すいません、プーチンを連呼しすぎました。熊のプーチンといってもちっとも可愛くはありませんが、別にファンじゃないけど気になる人です・・・これってもしかしてファン?・・・(笑)。
余談はともかく、移動の電車内で一気に読みました。裏路地&バックパッカー的な気楽な紀行本で、著者が遭遇している光景を想像すると、なかなか楽しく読めました。僕もロシアに行きたくなりました。
レニングラード包囲戦(1941~1944)で犠牲になった少女ターニャ(救出されたが衰弱して14才で死亡)の「ターニャの日記」の抜粋で、
1941年12月28日午前12時半ジャーニャが死んだ。 1942年1月25日午後3時おばあちゃんが死んだ。 1942年3月17日午後5時リョーカが死んだ。 1942年4月13日深夜2時ワーシャおじさんが死んだ。 1942年5月10日午後4時リョーシャおじさんが死んだ。 1942年5月13日朝7時半ママが死んだ。 サーヴェチャフ一家は死んだ。みんな死んだ。ターニャひとり残された。(P178~179)
を読んだとき、半年の間に家族が毎月一人死んでゆく状況の悲しみや怒りや孤独を想うと、やりきれないものがありましたし、偶然にも年は違うが月日が『近くて遠い』知人女性の誕生日が二つ重なっていて、余計に印象に残りました。