新九郎、奔る! 13
著者:ゆうきまさみ
発行:2023/4
BIG SPIRITS COMICS SPECIAL
戦国大名 小田原北条氏の祖、伊勢新九郎盛時(北条早雲)の物語。
伊勢盛時(北条早雲)の若い頃は、親の代からの借金の返済に苦労したようですね。
しかし、「京でそれなりの活動をするにはそれなりの銭がかかる。」「贈答やら任官の礼銭やら酒宴の開催やら。」「家格が上がればそれだけ出費がかさむ。」etc・・・。
跡取りは、プラスの財産の相続の恩恵ばかりが語られますが、マイナスの財産という負債の返済責任も引き継ぐわけで、昔も今も大変だなぁ~と思った次第です。
表紙帯にもあるように戦国大名の先駆けともいわれる伊勢盛時(北条早雲)さんですが、東荏原の領主を辞し、少数の家来を引き連れて新天地の伊豆にいかにして足場を築いていくのか、いかにして相模や武蔵に覇を唱えていくのか、今後の展開が楽しみですね!
面白いのは、刀の時代の軍記ものや城跡の本を読んでいると「歴史が好きなんだね」と割と好意的に言われますが、戦艦や戦闘機の時代の軍記ものや要塞の本を読んでいると「軍国主義なんだね」と暗に批判的に言われてしまいます・・・。
いかに先の大戦へのアレルギーが日本人の心のDNAに残っているのかの、ひとつの正しい反応なのかな・・・とも思った次第です。
平和が一番です。
ですが平和は現に脅かされます。
ではどうやって平和を維持するのか?
答えは自然界にあるのかも・・・。
僕には小さいことしか出来ませんが、
面白がって生きたいと思ってますが!