
おせっかいな神々
著者:星新一 カバー装画・カット:真鍋博
刊行:1965/7(新潮社) 発行:1979/5(新潮文庫)
仕事の鞄にいつも忍ばせてある星新一のショートショート。ちょっとした合間に読みはじめるとすぐにその世界に浸れるし、急に読むのをやめても引きずることもない。星新一という作家は、小さいSF作品をたくさん創った方ですが、その作品群は独特のもので、他者の追従を許さないとはこういうことでしょうか。
本書の解説で中島梓氏が、「星新一氏は彼のショートショートを書くにあたって(中略)一、セックスネタを扱わない 二、時事ネタを扱わない 三、残酷ネタを扱わない(後略)」とのことでしたが、作品が陳腐化しない理由はこのあたりにもあるのでしょうか。さすがですね。
次作を鞄に忍ばせました。
(2019年の30冊目)