ブランコのむこうで

ブランコのむこうで

著者:星新一 カバー装画:後藤貴志 カット:初山滋

刊行:1971/11(新潮社) 発行:1978/05 新潮文庫

 

星新一氏といえば、ショートショートのイメージですが、この作品は主人公の少年が夢の世界を渡る短編を紡いだような長編ファンタジーで、古い作品ですが僕には新鮮でとても面白かったですし、さすが星新一氏は巧いなぁと思いました。

ストーリーは、1.ある日のこと 2.おじいさん 3.お城の王子 4.さびしい街 5.皇帝ばんざい 6.ほほえみ 7.砂の上 8.道 9.赤ちゃんたち 10.そして という段落というか、ショートストーリーに分かれています。

ストーリーを1.~から読み進めていくなかで、8.道 というお話しは、僕ら世代などには特に、胸に迫るようなものがあるのではないかと思いました。気になる人は、是非読んでみてはどうかと思います

少年の日のミステリアスなファンタジーの気分を思い出し、楽しめました。

(2017年の26冊目)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です