河よりも長くゆるやかに

河よりも長くゆるやかに 2
著者:吉田秋生
発行1985/3
PFビッグコミックス

(2019年の62冊目)

河よりも長くゆるやかに 1
著者:吉田秋生
発行1984/5
PFビッグコミックス

(2019年の61冊目)

男性心理が男の作家以上に分かりすぎていて、男子会の他愛のない日常の下品な雑談について、極めて自然に成り立っているのが面白い。

物語は、どこの基地の街なのかな~と思ってたら、なんと舞台は福生じゃないですか~!

背景の看板に福生の文字が入っていたり、「拝島のホームで待ちあわそーぜ」なんてセリフがあったりで、身近な生活圏が舞台で親しみを感じます。

父とは母との離婚で別居、母とは死別、残された姉と弟のアパートでの二人暮らし。けして恵まれているとはいえないけど、逞しく生きていく姉と弟に、家族の絆や孤独を感じました。

経済的に恵まれていれば幸せとも限らない。今いる場所から幸せへの途中が一番幸せなんだろうな・・・なんて思ったり。

よい作品です。

詩歌川百景

吉田秋生さんの新作を読みたいな~と、ときどき検索していたのですが、

なんと~~~っ、

の文字が飛び込んできました!!!

しかも主役は、〝海街〟に出てきた すず の・・・、

もう感激 (T.T) です。

発売から10日ほど経過していたので、いつもの書店に電話してみたら、「売り切れです」と言われ、数店に電話してようやく確保、入手できました。

月刊フラワーズの発売日が楽しみになりました。

※追伸:読んでみた。

シリアス&デフォルメのキャラの表現力。

多くの魅力的なリアル感のある登場人物。

主なセリフと、背景的な雑談の書き込み。

精緻な風景描写から聞こえてくる生活感。

季節感の表現、設定の説明のさりげなさ。

心理描写の優しさと、剃刀のような鋭さ。

なにより読み人を惹き込む物語の面白さ。

言葉にするのは難しいけど、海街以来さ。

次の登場は11月28日ごろ発売の1月号。

楽しみにしています。

吉祥天女

吉祥天女 4
著者:吉田秋生
発行1984/10
フラワーコミックス(2019年の60冊目)

巻末に 子どもの食卓
    (1983年度作品)

    カーニヴァルの夜
    (1982年度作品)

    ひとりぼっちのあいつ
    (1981年度作品)

の短編が3作、収録されています。

吉祥天女 3
著者:吉田秋生
発行1984/7
フラワーコミックス(2019年の59冊目)

吉祥天女 2
著者:吉田秋生
発行1984/3
フラワーコミックス(2019年の58冊目)

吉祥天女 1
著者:吉田秋生
発行1983/10
フラワーコミックス(2019年の57冊目)

序章から、静かに、背筋に冷たいものを感じながら・・・この不気味さ、痺れますね。女性の心の奥底の闇の怨霊と天女、弱さを逆手に取った強さ、逆境に順応するしたたかさや割り切り、などなどを、身近な女性と対比しつつ、読ませていただきました。ああ、女性は偉大なり、神なり、雷⚡。

徐々に面白くなってゆくストーリー展開は見事。もっと読みたいのに・・・というところでスパッと終わるのも、余韻が残っていいですね。

古い作品ですが、僕にとっては今だからこそ楽しめる作品です。

COBRA11,12

COBRA 12
著者:寺沢武一
発行2006/6(完全版)
MFコミックス (2019年の56冊目)

COBRA 11
著者:寺沢武一
発行2006/5(完全版)
MFコミックス (2019年の55冊目)

COBRAの数々の登場人物のなかで、やはり一番に魅力的なのはアーマロイドレディですね。彼女を見ていると切ない気持ちになります。コブラと一緒にいたくて、瀕死の生身の身体を捨てて、記憶を移し替えてアーマロイドになった女性。自由気ままなコブラをいつも陰ながら支える究極の相棒。その相棒の危機に際しては、どんな困難が待ち受けていても、互いに命を懸けて助け出す。その信頼関係は、唯一無二の愛と友情に包まれたもので、頼ることなく信頼し合うという理想形で、コブラにとっては帰りたい場所がアーマロイドレディの胸なのかなと、思います。

夏子の酒9,10,11,12

夏子の酒12
著者:尾瀬あきら
発行1991/3
モーニングKC講談社(2019 年の54冊目)

・草壁渡杜氏殿 天のない酒造り 山田信助(P218)

『夏子の酒』から、丹精込めて造った日本酒の地酒のすばらしさを教えていただきました。モーニングに掲載当時、僕は二十代前半の夏子さんと同い年ぐらいでしたが、日本酒には全く興味がなくて、この『夏子の酒』も、モーニングは読んでいながらスルーしていました。たまたま貰った『獺祭』から日本酒の美味しさを思い出すこととなり、30年の熟成を経て味わうこととなった『夏子の酒』は、著者と主人公の想いが詰まった珠玉の作品で圧倒されました。まさに夏子の酒は康龍ですね。ありがとうございました。その、著者と主人公の想いを、いただきたいです。新刊が流通していないので古本を入手させていただきました。

夏子の酒11
著者:尾瀬あきら
発行1991/3
モーニングKC講談社(2019 年の53冊目)

夏子の酒10
著者:尾瀬あきら
発行1991/2
モーニングKC講談社(2019 年の52冊目)

夏子の酒9
著者:尾瀬あきら
発行1990/12
モーニングKC講談社(2019 年の51冊目)

・これからは田畑があるから百姓をやるんじゃない 百姓には豊かな才能と努力が必要だ 未来はそういう人間が田畑を耕す 大自然の営みを受け入れる心・・・・・・ 土と水の力を理解し育む能力 あらゆる困難に耐え 乗りこえるエネルギー そしてなによりも農作物への限りない愛情 それが百姓に課せられた資格だ(P49~50)

BEGIN7

BEGIN7
作:史村翔 画:池上遼一
発行2019/7
ビッグコミックス小学館

(2019 年の50冊目)

・今、韓国軍がこの機に向かって対空レーダーを照射したら、この機は、瞬時に彼らにミサイルをブチ込む。この島が日本の領土というなら、何故、他国の実効支配を許す・・・何故、実力行使で奪い返さぬ!日本人は〝遺憾〟という言葉を口にする・・・・・・・・・その〝遺憾〟でなにが解決する・・・・・・物事を解決するのは、〝怒り〟による行動だ。少なくとも韓国人には怒りがある・・・日本人に----日本の自衛隊に、なにが出来る!竹島を自国の手で奪ってから、アメリカに租借を問え!(第56話)

遺憾の意という言葉は聞き飽きました。この言葉は外国語に訳して伝わるものなのでしょうか?これだけは言えると思うのですが、話し合いで、北方領土も竹島も、日本が実効支配出来ることはないでしょう。それが世界の現実です。

夏子の酒5,6,7,8

夏子の酒8
著者:尾瀬あきら
発行1990/9
モーニングKC講談社(2019 年の49冊目)

・大丈夫・・・・・・きっと うまくいく・・・・・・(P84)

・昔のことではない おれは未来のことを言っている! 飽食の時代など歴史から見ればほんの一瞬の出来事にすぎん まっさきに飢えが訪れるのは自給率30%のこの国だ 田畑を潰し続けるこの日本という国だ!!(P140)

酒にしても、米にしても、ものを造る人たちは、寝食を忘れるほどの夢と向上心と一所懸命さが必須ですよね。それが人を惹き込んで広がってゆく。そんなものづくりがしたいですね。

夏子の酒7
著者:尾瀬あきら
発行1990/6
モーニングKC講談社(2019 年の48冊目)

夏子の酒6
著者:尾瀬あきら
発行1990/3
モーニングKC講談社(2019 年の47冊目)

夏子の酒5
著者:尾瀬あきら
発行1989/12
モーニングKC講談社(2019 年の46冊目)

COBRA 10

COBRA 10
著者:寺沢武一
発行2006/4(完全版)
MFコミックス

六人の勇士編、今までで一番の面白さ。

コブラ、アーマロイドレディ、ゴクウ、ホーク、ミスティー、ドブスン、そしてクリスタルボーイが暴れまわる。

・しかし身にかかる火の粉を己の力ではらい落とせぬような男は・・・・・・(中略)必要としない。(P278)

というセリフには、ゾクゾクしましたよ。

(2019 年の45冊目)

夏子の酒2,3,4

夏子の酒4
著者:尾瀬あきら
発行1989/9
モーニングKC講談社(2019 年の44冊目)

夏子の酒3
著者:尾瀬あきら
発行1989/6
モーニングKC講談社(2019 年の43冊目)

夏子の酒2
著者:尾瀬あきら
発行1989/3
モーニングKC講談社(2019 年の42冊目)

・夏子さんは 人に 頼らなければ 龍錦を育て られませんか (P118)

読み手の僕にも刺さる言葉でした。

小さな蔵の、杜氏と蔵人が、

丹精込めて造った美味しいお酒。

そんなお酒を飲みたいよね。

COBRA 9

COBRA 9
著者:寺沢武一
発行2006/3(完全版)
MFコミックス (2019 年の41冊目)

相棒のアーマロイドレディ。

強敵のクリスタルボーイ。

そして美女たちのハニートラップ。

宇宙をまたにかけた宇宙海賊コブラ。

男たるもの、冒険心を忘れてないか!